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EV化で自動車の部品はどう変わる?今後の市場の動き

EV化で自動車の部品はどう変わる?今後の市場の動き

西暦2040年前後に、欧州ではガソリンやディーゼル車の新車販売を禁止することが決まっています。その関係で、欧州を中心に電気自動車が注目を集めています。今後は、電気自動車や水素自動車が主流になる中で、自動車業界や市場はどのように変化していくのでしょうか?また、電気自動車へシフトしていくことで自動車の部品構成はどう変わるのでしょうか?

今回は、そんな電気自動車へシフトする事によって変わる部品や、今後の市場動向についてご紹介していきます。

EUの自動車排出ガス規制が2021年からさらに厳格化

Uの排気ガス規制が2021年からさらに厳格化

EUは、CO2の排出に関して、昔から強固な規制を進めてきました。特に自動車メーカーに対しては排ガス規制を定め、数年おきに厳格化してきています。そして、2021年にはEUの排ガス規制はさらに強化され、日本の自動車メーカーも大きな影響を受けると言われています。
もしこの規制に適合する自動車を販売できなければ、高額な罰金を支払わらなければなりません。そのため、各自動車メーカーはハイブリット(HV)やプラグインハイブリット(PHV)、電気自動車(EV)などの開発に力を入れています。トヨタ自動車は、その開発力からいち早くHVの開発を進めているので、規制の影響は大きくないと言われています。一方、中堅メーカーであるマツダやスバルは、HVやPHVの開発に遅れが生じているため、影響を避けられないと言われています。そんなかで、両社が進めたトヨタとの業務提携はまさしく今後の市場環境を見据えたものだったのではないでしょうか?

なぜ電気自動車が注目されるのか?

なぜ電気自動車が注目されるのか?

こうした規制が注目を集める中、なぜHVやPHVではなくEVが注目を集めているのでしょうか。CO2とユーザーの観点から簡単に解説します。

排気ガスを出さないから地球に優しい

電気自動車はご紹介したように排気ガスを排出することなく走行することが可能です。そのため、CO2による大気汚染を抑え、地球環境を守ることができます。
また、電気自動車であれば必然的に排出ガス規制をクリアすることができるので、国内メーカーであってもEV化が進めば海外に販路をひろげることが可能になります。

EVは利用者にもメリットが

EVは自宅で充電することができ、安価な夜間電力を利用すれば低コストで運用できます。さらに、多くのEVには回生ブレーキが装備されているため減速中にエネルギーを蓄えることも可能です。そのためエンジンで動く自動車と比較すると約3倍ものエネルギー効率になると言われています。
また、従来の自動車の場合は走行中にエンジン音が発生しますが、EVはモーターのみで動作するため静かな状態で走行できます。

EV化で使用する部品はどう変わる?

EV化で使用する部品はどう変わる?

前章でもご紹介したように、エンジンで動く自動車とEVでは使用するエネルギーが異なるため、使用される部品も当然異なります。
ここでは、そんなEV化によって変わる使用する部品についてまとめてみました。モーターで動く自動車とエンジンで動く自動車では使用する部品がどのように変わるのか、ひとつひとつ見ていきましょう。

約1万点もの部品が減少

エンジンで動く自動車には約3万点もの部品が使用されており、とても複雑な構造をしています。そのため、組立てにはノウハウや専門性が欠かせないということもあり、部品の製造企業とのすり合わせがとても重要で、新しい企業の参入は難しいと言われていました。
一方、EVに使用する部品は約2万点と言われています。従来の自動車に比べてシンプルな構造となっているため、組み立てが容易になることからEV業界への新規参入も増えると言われています。

動力はエンジンからモーターに

従来の自動車は動力となる部品に「エンジン」を使用しており、その他の主要部品としてクラッチ、マフラー、ラジエーター、燃料タンク、変速機などが使用されていました。エンジン周りだけでも、これだけの部品が必要不可欠になります。
しかし、EVでは「モーター」が動力になるため、前途したような排気ガスや変速にともなう機構といった構造上複雑になってしまうシステムは必要ありません。モーターやバッテリー、電気の稼働状況をコントロールするコンバーターなどが主な動力システムとなるため、従来の自動車に比べると使用部品を大幅に減らすことに成功しました。

今後の市場の動きはどうなる?

これまでの内容から、EV化の取り組みや利用者のメリット、使用部品の変化などはおわかりいただけたかと思います。そんなEV化による今後の市場ですが、新型コロナウイルスの影響で2020年からの3年間の市場は不安定な動きになると予測されています。

2018年から電気自動車市場は急激に拡大しており、今後さらなる販売台数の増加が予想されています。歴史を紐解くと、1997年にトヨタが初代プリウスを発売してから、HVの開発や認知は世界的に広がりました。
しかし、近年では世界中の自動車市場ではCO2排出による地球環境への対策として、HVではなくEVの開発が進行しています。2018年時点ではEVの世界新車販売台数は約180万台。ガソリン車と比べるとあまりにも小さすぎるこの販売台数ですが、富士経済のリサーチによると2035年にEVの世界新車販売台数は2,000万台を超えるとされています。当然、今後もHVやPHVの市場も並行して伸びますが、EVが最も購入される車になるのは間違い無いでしょう。

EV化で使用部品は減少、市場も拡大が予測される

地球環境への対策として自動車業界で進められているEVシフトは、従来の自動車に比べて使用する部品が少なくなることで、新規参入が容易になります。また、EUでは排気ガスの排出量に対して規制がかかるため、自動車業界ではよりEV化が進められるでしょう。
また、現時点の市場の動きはHVが拡大していますが、今後は徐々にEVが拡大することが予測され、2035年には販売台数が2,000万台以上になると言われています。

いち早くEV&自動運転を投入しているアメリカの「テスラ」はもちろん、CES2020で「市販予定はない」と言いながらもEV「VISION-S」を発表したソニー。昔からある自動車メーカーに加え、このような自動車業界新興メーカーの参入が増えることで、どのメーカーがEVメーカーとしての確固たる地位を築くのかも注目ポイントです。

自動運転やMaasなども動きを見せる中、自動車業界の再編が行われようとしています。

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