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産業用ロボットの導入コストは!?ティーチングマンのコストも見落とすな!!

コラム
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産業用ロボットの導入コストは!?ティーチングマンのコストも見落とすな!!

近年、製造業では課題となる人手不足をはじめ、作業効率や生産性の向上を目的とした産業用ロボットの導入が進められています。また、高騰する人件費の削減にも効果があるため、中小企業へのロボット導入も進んできています。

そんな産業用ロボットを活用するには導入コストがかかります。そのため、導入を検討している企業の多くは、導入にあたり、どの様な設備が必要で、どれくらいの費用が必要になるのかが気になる事かと思います。
また、忘れてはいけないのがティーチングを外注する際にかかる費用です。この記事では、産業用ロボットの導入コストや見落としがちなティーチングマンのコストについてご紹介していきます。

導入コストはどれくらい?

導入コストはどれくらい?

産業用ロボットの導入には本体はもちろん、ロボットを設置する架台や安全柵、ツール、また、それらを設計・構築する技術者などさまざまなモノや人材が必要になります。
つまり、産業用ロボットの導入に必要なコストはロボット本体分だけではなく、周辺機器や関連する設備、ロボットを設置、動作させる作業員に対してまでもコストが発生します。この記事では導入に必要な設備とそれぞれにかかる費用をまとめてみたので一つひとつ見ていきましょう。

作業に適した「産業用ロボット」

まず必要となるのが作業に適したロボット本体です。産業用ロボットの種類にはさまざまなものがありますが、繰り返し動作や、複雑な動作が可能で汎用性の高い「垂直多関節ロボット」が多くの工場で活用されている傾向があります。
そんな垂直多関節ロボットを導入する場合、本体や制御盤などで約400万円が相場となっています。しかし、この金額は可搬質量や設置環境によって大きく金額が変わってくるので、相場より高額な費用がかかってしまう場合もあります。

ロボットハンドや架台などの「関連装置」

産業用ロボットを活用するのに欠かせないのが、ロボットアームの先端につけるロボットハンドや溶接トーチなどの「ツール」、さらにロボットを設置する「架台」と言われる関連装置です。
これらの関連装置は一般的には約200万円〜が相場となっているようです。

安全柵やベルトコンベアなどの「周辺設備」

産業用ロボットは小型であっても重量があり危険なため、人との接触は絶対に避けなければいけません。そのため、産業用ロボットの周辺には動作範囲に作業員が入らないように安全柵の設置が必要になります。場合によっては柵だけではなく、さらなる安全性向上のために「ライトカーテン」の設置も必要になります。また、ロボットが加工や検査した製品を運ぶためのベルトコンベアやストッカーなども必要で、これらの周辺設備には約300万円ほどかかるケースが多いようです。

ロボットシステムの構築を行うシステムインテグレーター

これまでに紹介した「産業用ロボット」「関連装置」「周辺設備」はただ購入すれば良いわけではなく、キチンと計算して設計・構築されなければいけません。ここで活躍するのが「システムインテグレータ」です。システムインタグレータが設備の設計・構築・設置を行い生産ラインの立ち上げまでの手助けをおこなってくれます。システムインテグレータに支払う費用はおおよそ設備費と同額程度で、上記の例だと約900万と言われています。

産業用ロボットに欠かせない「ティーチング」

産業用ロボットに欠かせない「ティーチング」

さて、前段では導入に必要な装置や設備をご紹介しました。しかし、これだけでは産業用ロボットを動かすことはできません。産業用ロボットを動かすのに欠かせないのが「ティーチング」と言われるロボットに動作を記憶させる作業です。
このティーチングを行う人のことを「ティーチングマン」と言い、このティーチングマンの熟練度によっては大幅にタクトタイムを短縮することが可能と言われています。

オンラインとオフライン

ティーチングには大きく分かれて二通りあり、「オフラインティーチング」と「オンラインティーチング」があります。
オフラインティーチングは、実際のロボットは使わずにシミュレーター上でティーチングをおこないます。生産ラインを止める必要がないため多くの企業が採用していますが、最終的には現場での微調整が必要になります。
オンラインティーチングは、実際のロボットを操作して現物に合わせながらティーチングをおこないます。実際の現場でおこなうためシミュレーター上ではわからないことにもすぐに対応できます。しかし、操作ミスによって故障や事故が発生してしまう場合もあります。

作業負担が大きく精度が求められる場合に必要

産業用ロボットを使うからといって毎回ティーチングが必要なわけでありません。技術の進歩によってセンサを使いティーチングの自動化を行うシステムも開発されています。しかし、まだまだティーチングマンの重要性は高く、溶接や塗装、カット、穴あけなど制度が求められる作業ではティーチングを必要としています。

ティーチングの外注費用

産業用ロボットを活用するのに欠かせないティーチングですが、新規導入の場合など、社内にティーチングできる人材がいない場合は、外注する必要がでてきます。しかし、ティーチングの外注にかかる費用は1日あたり約20~30万円言われ大きな負担になってしまいます。
そのため、導入を検討している中小企業の中には産業用ロボットの導入を断念する企業も少なくありません。また、外注できたとしてもは熟練のティーチングマンが不足しているため、能力の低い人材が派遣されてしまうケースもあるようです。

ティーチングマンの育成難易度

「コストがかかるなら自社で育成すればいい」このように考える企業は多いのではないでしょうか?しかし、現実には実務経験を積む場が非常に少ないため、理想とするティーチングマンの育成は難しいでしょう。
また、育成したとしても熟練者になるまでには最低でも2年ほどの期間を要すると言われているため、ロボット導入とは別に育成コストと育成期間が発生してしまいます。

補助金やレンタルの活用

産業用ロボットの導入には、本体だけでなく必要となる設備やティーチングマンが必要になるため、初期費用はとても高額になるとご紹介しました。しかし、最近では国や自治体がロボット活用を推進しているため、産業用ロボットを導入する際に補助金の交付を受けられるケースもあります。
また、産業用ロボットは購入ではなくレンタルすることもできるため、導入方法によっては初期コストを抑えることができます。設備費を抑え、予算に余裕ができればティーチングを外注することもできるようになるため、導入方法は事前に確認しておくことをおすすめします。

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