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業界別ロボット導入例をご紹介!

コラム
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近年、製造業をはじめ世界中のさまざまな業界でロボットの導入が進んでおり、人手不足や労働者の負担軽減などの課題解決に一役買っています。また、ロボットを導入することで人と人との接触が軽減されるため、現在、世界中で問題となっている新型コロナウイルスの感染拡大防止といった面でも期待されています。

少し前までは産業用ロボットは導入のハードルが高く、なかなか導入できない企業が多いと言われていました。しかし、技術の進化によってロボットのそのものや周辺機器の進化によって導入ハードルが下がり、大手企業はもちろん中小企業でもロボットの導入が加速してきています。
そんなあらゆる業界で導入され、現場で活躍しているロボットには一体どのようなものがあるのでしょうか?

この記事では、現場で活躍する産業用ロボットについて、いったいどのような種類があり、どのような業界で活用されているのかをご紹介します。

ロボットの導入はさまざまな業界で進んでいる

皆さんは「スマートファクトリー」という言葉をご存知でしょうか?産業用ロボットやIoT機器を導入することで作業の自動化や見える化を行うことが可能となり、人手不足問題や人件費削減、効率化などのあらゆるメリットがあることから、世界中のあらゆる業界で工場のスマート化が進められています。

そこで気になるのが、「スマート化はわかったけど、いったいどのようなロボットが導入されているのか?」といったところではないでしょうか?ここでは、現在もっとも多く導入が進められていると言われるロボットをご紹介します。

最も注目を集めている「垂直多関節ロボット」

現在、最も多く導入が進められていると言われるのが、人の腕のようなフォルムの「垂直多関節ロボット」です。自動車業界をはじめとした製造業はもちろん、流通業界や薬品業界など様々な業界で導入が進められています。
導入が進められている最大の特徴が、関節の多さからなる「自由度の高い動き」と豊富なサイズラインナップではないでしょうか?小型部品の組み立てから、溶接、大型部品の搬送など人ができることはもちろん、人ができないこともできるマルチプレイヤーロボットなのです。

人と共に働く「協働ロボット」

従来の発想ではロボットと人は別々の作業を行うことが多く、互いがあいまみえることはほとんどありませんでした。ロボットは安全策に囲まれ、人がロボットに触れるのは導入時やメンテナンスの時だけ。広いスペースや高額な設置費用、ロボットの動作を決めるティーチングなど専門性が高く導入のハードルが高いのがネックでした。その状況を変えるべく近年導入が進んでいるのがロボットと人が共に作業を行うことができる「協同ロボット」です。普通の産業用ロボットと比べ出力は低いですが、ロボットを直接手で動かしてティーチングを行う「ダイレクトティーチング」やセンサーの組み込みによる安全性の向上で場所を選ばず、簡単に設置できるようになりました。
また、協働ロボットにはさまざまな種類がり、製造業だけでなくあらゆる業界で活躍しているロボットとなっています。作業員と同じ現場で作業ができるので、作業効率の向上や作業員の負担軽減などの効果が期待できます。

さまざまな業界で活躍するロボット

前章では主に導入が進められているロボットのをご紹介しましたが、実際に各業界で活躍しているロボットにはどのようなものがあるのでしょうか?業界によって活用する目的が異なるので、同じロボットを使っている場合もあれば少し異なるロボットを活用しているところもあります。

そこで、ここではさまざまな業界で導入されているロボットについて、業界別に活躍するロボットをご紹介します。ロボットの導入を検討している方は、以下でご紹介する内容をぜひ参考にしてみてください。

製造業界

製造業界ではパワーがあり、自由度の高い「垂直多関節ロボット」が多く導入されており、搬送や溶接、塗装など様々な用途で活用されています。また、先ほどご紹介した「協働ロボット」も導入が進み、作業効率や品質向上などの効果があるといった結果が出ているようです。

物流業界

物流業界では倉庫内で荷物を運ぶ「棚搬送用ロボット」が活躍しています。今までは人が重たい荷物の運搬や棚への移動を行っていたため作業員に肉体的な負担がかかっていました。
しかし、このようなロボットが開発され導入が進むことで、作業員の負担を軽減しつつ効率よく作業ができるようになりました。最近ではネットショッピングを利用する消費者が増加しているので、今後も物流業界で活躍するロボットは増えていくのではないでしょうか?

医療・介護業界

医療業界では2018年から「内視鏡手術支援ロボット」が活躍しており、患者さんへの手術による負担を軽減する腹腔鏡手術が可能となっています。手術による傷口が小さいので出血や術後の痛みが少なく、早期退院や社会復帰といったメリットのあるロボットです。また、実際の現場にいなくても遠隔で手術が行えるため、海外にいる名医の手術を日本国内で受けることも可能になります。
少子高齢化によって人手不足が問題となっている介護業界でも、介護業務を支援するロボットが活躍しており、歩行訓練ができる「歩行支援ロボット」を導入する介護施設があります。現在ではさまざまなリハビリを支援するロボットの開発が進められているため、今後もロボットの導入が期待されています。

農業界

農業界でも他の業界と同様に少子高齢化によって人手不足が問題となっていますが、最近ではロボットを導入したスマート農業を行っているところがあります。そんな農業界ではドローンによって農薬を散布する「農薬散布ロボット」やいちごを傷つけることなく自動で収穫してくれる「自走式イチゴ収穫ロボット」などが活躍しています。 また、畜産向けとして遠隔操作によって畜舎を清掃する「畜舎洗浄ロボット」などの開発・販売も行われています。

飲食業界

飲食業界では特に中国でロボットの導入が進められており、注文を受けた食事を席まで自動で運んでくれる「配膳ロボット」が活躍する飲食店があります。ちなみに、人と人との接触を軽減することができるため、新型コロナウイルス感染拡大の防止効果があることでも注目を集めているロボットです。
また、中国上海市内のとあるレストランでは、お客さんが楽しみながら食事ができるようにという考えから、ウミガメの姿をした配膳ロボットが話題となっています。他にも、店内だけでなく街中を無人で走行する「配送ロボット」も活躍しています。

従来の飲食業界では人同士の接触が避けられないものとなっていましたが、このようなロボットを導入することで非接触サービスの実現が可能になります。現在では中国での導入が進んでいますが、新型コロナウイルス感染拡大の終息の目途が立たない今、ご紹介したようなロボットを世界中の飲食業界で目にする日は近いかもしれません。

世界中のあらゆる業界で活躍するロボット

ロボットを導入することで人手不足の解消や人件費削減、作業員の負担軽減などの課題を解決できることから、あらゆる業界で多種多様なロボットが活躍しています。また、飲食業界では、中国を起点に新型コロナウイルス感染防止といった効果のあるロボットも活躍しています。

また、ロボットの技術は年々進化しており、さらに扱いやすいロボットや関連したシステムの登場でますます導入しやすい環境が整っていきます。今後もさまざまな企業で活躍するロボットが普及していくのではないでしょうか?

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